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2019年 12月 01日 ( 1 )

密教1302 祈祷行脚 呪い返し

私がまだ寺に奉職して居る頃は、様々な相談をする所が寺であり
地域の相談所の役目を果たして居たのであります。

日照りが続けば雨乞いの祈祷、病気になれば病気平癒と様々な祈祷依頼がありました。
その中でも私の記憶に深く残って居るのが呪い返しである。
私の恩師である師僧は、祈祷法の達人であり様々な難題を解決に導き信頼を集めておりました。

密教1302 祈祷行脚 呪い返し_e0392769_18100617.jpg

(画像:Wikipediaー護摩より引用 Dokudami - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる)


その日は檀家さんの娘が異様な病いにかかり、相談に来られました。
その病いは全身に腫れ物ができ、高熱に苦しんで居たのである。
医師には当然診てもらいましたが、原因が分からず様子を見る事になったのだが
親としては、心配でいても経っても居られず寺に相談に来られたのです。


檀家の娘さんは近所でも評判の美人で、優しく気立ての良い人である。
決して、人から怨みを受ける筈は無く、不思議としかその頃の私には解りません。
しかし、師僧は一度で解った様である。

檀家さんに一言「呪いを掛けられて居る。何か心当たりがありますか」と尋ねられました。
ご主人はびっくりした顔で頭を横に振りました。
その時、奥様が言われました。
「娘宛てに差出人不明の手紙が何通も来て居ました。
気味が悪いので中身も読まず捨てて居ました」

それだと師僧が言われました。

檀家さんの奥様は慌てて家に戻り、郵便受けを開けて驚きました。
またあの手紙が来て居たのである。 

その手紙を持ち寺に帰って来られ、師僧に手紙を渡し、師僧が手紙の封を切り
中身を確かめうなずきました。
呪法である。
それも日本の物では無い。
私も師僧からは教わって居たが、実物を見るのは初めてであった。
【内容は割愛する】


師僧は呪い返しの法に入られ、私も脇について祈祷が始まった。
檀家さん御夫妻も神妙な面持ちで同席され、御加持を受けられお帰りになられました。
その日の夜、寺に檀家さんから電話が来て、娘さんが回復したと喜びの報告を受けて
安堵致しました。


師僧談「呪いは掛けられた方は大変だが、掛けた方が大変である」と言うのです。
それは返しの法則、善い氣は届き難いが悪の氣は届き易い、
但し、悪の氣は回り回って、発した者に帰ると言うのである。

確かに、行き場を失った氣は何倍に膨れ上がり帰って行きます。
これを知らない者は安易に呪いと言いますが、真実を知った時、震え上がり
その後は大変な出来事に苦しむ事に成るのである。

因果は回る回り灯籠


南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院
院主永作優三輝



人を呪わば穴二つ

【読み】 ひとをのろわばあなふたつ
【意味】 人を呪わば穴二つとは、人に害を与えようとすれば、やがて自分も害を受けるようになるというたとえ。
【注釈】 他人に害を与えれば、必ず自分にかえってくるものである。他人を呪い殺せば、自分も相手の恨みの報いを受けて呪い殺され、相手と自分の分で墓穴が二つ必要になることから。


こういった言葉があるということは、昔の人は経験則で知っていたのかもしれませんね。

目に見える体の不調の原因が「呪い」であるということは、お医者様にはわかりません。
この檀家さんは、賢明にもお寺に頼ることで最悪の結果を免れることが出来、
本当に良かったです。

危険なのは、こういった事例があるからと言って、なんでもかんでも「呪い」や
「生霊」のせいだと考えてしまう、思い込みの激しい方がいることです。
そうやって、自分に都合の悪いことは「霊」や「因縁」のせいだと思い込み
視野を狭くしていると、悪徳な”自称・霊能者”や”自称・祈祷師”などのカモにされかねません。

体の不調であれば、お医者様に診ていただくことが大前提です。
そして、それでも「何か腑に落ちない、おかしい」と感じたなら、
信用のおける祈祷僧や行者に相談することが望ましいと思います。


今日もありがとうございます

慈葉




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by jiyou-925 | 2019-12-01 06:00 | 永作師僧からの便り

金剛山赤不動明王院 永作優三輝師僧のもとで霊的真理を學ぶ慈葉のブログです


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